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Part 38 緩緩と帰るべし
『畦道に花開く。緩緩と帰るべし』

口語文に訳すなら――奥さん、もう実家で十分堪能しただろ。そろそろ戻って来なさい。

そこで7日後、ウェイウェイはB市でのインターンシップを理由に大学へUターンした。

新たに購入した<<古代詩歌鑑賞辞典>> を小さなトレイテーブルの上に広げ、飛行機が微かに揺れる中、ウェイウェイは頭を下げて本を読む。しかし、口元に軽く浮かんだ笑みと長らくめくり返されないままのページが、彼女がすでに長時間うわの空であることを周囲の人たちに伝えている。

「乗客の皆様にお知らせいたします。当機は着陸に備え高度を下げてまいります。テーブルはもとの位置にお戻しになり、シートベルトをお締めください」

「乗客の皆様にお知らせいたします……」

客室乗務員が何度も機内アナウンスを繰り返し、乗客に注意を喚起する。ウェイウェイは我に返って荷物をまとめる。10数分後、飛行機が北京空港にスムーズに着陸した。

同じ飛行機に乗っていた男性からの車の誘いを断り、ウェイウェイはキャリーバッグを引いて、軽快な足取りでA大方面へ向かうリムジンバスに乗り込んだ。

今回はいきなり帰って来て、大神をビックリさせたい。でももしかしたらビビったりして。

どちらにせよ、彼をビクッとさせられればいいや>0<

シャオ・ナイがどんな反応を見せるか想像して、ウェイウェイはバスの中でまたうわの空になった。

リムジンバスは30分程度走って終点に到着した。そこから路線バスに乗り換えて、ウェイウェイが致一テクノが入るビルに到着した時は、すでにほぼ午後1時だった。

週末ということもあるだろうが、ビルの中を行き来する人があまりいないせいで、とても広々と感じる。しかし、エレベーターまで休みを取るのは行き過ぎだろう。

ウェイウェイはエレベーターの前に置かれた‘メンテナンス中’という立て札を見て、しかたなくキャリーバッグを引っ張って階段を上り始める。

幸いにも大神の会社は4階にしかないので、1階1階上がっていくのは心身の健康にもプラスだ>0<

夏の真っ只中、重いキャリーバッグを持って階段を上ることは決して楽しいことではないが、おかしなことにウェイウェイはフラストレーションをまったく感じない。

キャリーバッグが重すぎて、ウェイウェイは6階建のビルを上がるのに10分余りかかった。致一テクノの入口に到着すると、それを待っていたかのように「チン」という音が聞こえ、なんとすぐ横のエレベーターのドアが開いた。そして中から女性1人、男性2人が出て来る……エレベーター……

もう直ったの?

ウェイウェイは汗を拭きながら、駆けて行ってエレベーターを何回か蹴りつけたい衝動にかられる。 
ちょうどその時、致一テクノのガラスドアも開き、中から背が高く逞しい男が出て来た。四角い顔に大きな体、黄色いTシャツを着て突然現れたのは、まさに愚公だ。

いついかなる場合も、美女は常に人の目を惹きつけるもの。愚公が出て来るやいなや最初に目にしたのは、真正面にいる女性と2人の男性ではなく、片側に立っているベイ・ウェイウェイだ。

愚公は目の錯覚じゃないかと疑い、驚きで目を丸くしてウェイウェイをじろじろ見る。

実際は彼以上に驚いているウェイウェイが、ばつが悪そうに彼に向かって小さく手を挙げ、やっとのことで挨拶する。

愚公は口を開くが、声を出さなかった。なんとか自らの任務を忘れることなく、視線をウェイウェイから引き離して数歩進み出ると、エレベーターから出て来た女性に握手を求める。 「ファン総監督、ようこそお越しくださいました。こんな暑い日に御足労いただき、ありがとうございます。私、ユーと申します。ハハ」

‘ファン総監督’と呼ばれる女性は見たところ27、8歳くらい、ストライプのスエットシャツに短いスカート、腰に締めたゴールドの幅広ベルトという出で立ちで、全身上から下まで一種ユニークなファッションセンスの持ち主である。彼女は笑顔で愚公と握手する。 「こんにちは」

「本来ならシャオが直接お迎えに参るつもりでしたが、あいにくちょうど電話が入ったもので……」

「私たちの来たタイミングが悪かったんですわ」 ファン総監督が笑いながら言う。 「実は今日BGMが完成したので、急いであなた方に聞いていただきたかったんですの。シャオ代表はこの方面での専門家でいらっしゃるから、アドバイスをいただきたくて」

ウェイウェイは彼らのそばで、ご丁寧な社交辞令の言葉を聞けば聞くほど号泣したくなる。

何やってるのよ。大神は今日 会社に1人きりだと言ってなかったっけ?だから敢えて会社へ直行したのに、いったいどういうこと?愚公だけでなく、この人たちも大神を訪ねて来たみたいだし……今すぐこっそり逃げ出して、夜にまた大神に連絡し直したほうがよさそうね。

しかし、ウェイウェイが行動に移す閑もなく……

「この方もこちらの社員さんですか?」 ファン総監督のとらえどころのない視線がウェイウェイの体に落ちる。

愚公が顎をちょっと撫でながら言う。 「ハハ、うちの社員の家族なんです」

瞬時に数組の目が一斉にウェイウェイの方を向いて見つめる。

多くの人の目が光るなか。

ウェイウェイはキャリーバッグを引きながら、突然駆け落ちが見つかったような錯覚に陥る。

「さあさあ、皆さんお入りください」 愚公はガラスドアを開け、ファン総監督一行を迎え入れてから、ウェイウェイを手招きする。

ウェイウェイはいささか意気消沈し、キャリーバッグを引いてついて行く。

相変わらず致一テクノ内部はウェイウェイが以前来た時と同様、誰1人としていない。大神の話によると、致一の社員はすでに2週間連続で残業をしていた。会社に寝泊まりした人もいるとかで、プロジェクトが一段落すると強制的に彼らに休暇をとらせたのだ。

でも愚公はどうして休暇をとらないの……愚公は客を歓迎すると同時にゴシップも忘れない。こっそり何歩か後ずさりして来て、へへと小声で言う。 「義姉さん、これって駆け落ち?」

「これが駆け落ちって言える?」 ウェイウェイは力なく反論する。 「どう見たってパフォーマンスでしょ」

愚公が楽しそうに、神妙に言う。 「実に絶妙なタイミングだったぜ。インパクトが半端ない」

ウェイウェイは理解できなくて、いぶかしげに彼を見る。愚公がさらに何か言おうとする時、ウェイウェイの目が突然別の方向をとらえる。

オフィスの方から背筋のピンと伸びた、端正で長
身な人影が彼らに向かって歩いて来るところだ。

彼は格子間仕切を通り抜けるが、ゆったり且つ優雅な姿、一貫して眼中人なしの表情をしている。突然足を一旦止め、焼けつくような眼光をこちらに向けて放つ。

黒い瞳はもの静かで奥深くウェイウェイの視線とつながり合っている。

ウェイウェイはすでに1ヶ月以上彼を見ていなかったせいで、突然ドラムを叩くような動悸がする。

彼はちょっとだけ徐行した後また普段通りに歩き、またたく間に彼らの前に到着した。ファン総監督は一歩前へ進み、手を差し出す。 「シャオ代表」

シャオ・ナイは視線を移して彼女と握手し、礼儀正しく 「ファン総監督、ご無礼いたしました」

「いえいえ、こちらこそ失礼しました」

シャオ・ナイは微かに笑い、さらに型通りの挨拶を2言3言述べて、視線を愚公に向ける。

愚公はその意を悟って、すぐにファン総監督一行を呼び寄せる。 「ファン総監督、どうぞこちらへ。弊社の会議室に最高のオーディオ機器がありますので、そちらで視聴しましょう」

愚公が一行を引き連れて会議室へ向かう。シャオ・ナイはウェイウェイが手にしたキャリーバッグをつかんで、冷静な口調で言う。 「ついて来て」

まったく……

彼を驚かすことなんて無理なのね。 
ウェイウェイの駆け落ちはパフォーマンスに変わり、その熱意はすでにくじかれていた。改めて普段とまるで変わらないシャオ・ナイの表情を目にして、心ならずも少し気落ちし始める。

胸の奥でずっと叩かれていたドラムもゆっくり治まってきた。こんな感情が強まった結果、ウェイウェイにしては珍しくナーバスなモードに陥り、シャオ・ナイの歩き方が普段より速いことに気づく。

もしかして急いで私をどこかでおとなしくさせておいて、お客さんを接待しに行くつもり?

いくらこれがしかるべき対応だとしても、それでも……ちょっとくらい歓迎してくれてもいいんじゃない?口先だけでもかまわないT_T

ウェイウェイは憤懣やるかたない思いでシャオ・ナイの後をついて行く。シャオ・ナイはオフィスのドアを開けると少し体を斜めにして、彼女を先に入らせる。

ウェイウェイは元気なくグズグズと入る。

「カチャッ」

背後でドアの閉まる音が響く。

ウェイウェイは無意識のうちに振り返って、腰が締めつけられる感覚を覚えた。アイロンのように熱い手が彼女をしっかりつかみ、燃えるような吐息が背後から近づく。その後どういうわけか体がくるりと回って、ウェイウェイはドアに押さえつけられた。

キャリーバッグが「バタン」と足元で倒れた。

シャオ・ナイは身をかがめて、長い脚でじりじり迫り、頭を下げると激しく唇を押しつけた。

最初はただ唇を強く吸い上げるだけだったが、徐々に相手は貪るように口の中へ侵入し始める。

何ひとつ心の準備をしていなかったせいで、ウェイウェイの顎はまったくの無防備で簡単にこじ開けられ、意のままに一気に攻め込まれる。

火傷しそうなほど熱い舌は止まることを知らず活殺自在に彼女を操り、少しも飽きることなく繰り返しその口の中を縦横無尽に行き来して占領する。

舌が深く入るにつれて、彼らは上から下までほぼ全身をぴったり密着させ合っていた。しかし彼女を圧迫している人はそれでもまだ不十分とばかりに、さらに激しく彼女にのしかかる。

体の後は氷のように冷たいドアに、そして前は体中どこもかしこもメラメラと燃えたぎる彼に触れている。言わばウェイウェイは氷山と火の海の間に身を置き、袋の鼠状態だ。

「ああ……」

ウェイウェイは喘ぎが収まらない。本能的に彼を押しのけようとするが徒労にすぎず、かえって押さえつける力をより強めてしまった。ウェイウェイは意識がとびかかって、今にも自分の腰が折れそうな気がする。

彼の吐息がまるで口を通じて体全体に伝わったかのように、彼女の全身から力を奪い去った。

どれくらい時間が経ったのかもわからず朦朧とする中、ドアをノックする音を耳にした気がする。誰かの話し声がぼんやりと耳に入る。 「シャオ代表、お客さんを会議室で長時間お待たせするなんて、よくないんじゃないか」

……このズル賢い声、愚公なの?

ウェイウェイははっと我に返り、薄いドアの外に誰かが立っていると考えると、突然 恥ずかしさや気まずさ、不安を覚える。無意識のうちに身をかわして逃げようとする。しかし相対する人は彼女が気を散らしたことを厳しく懲らしめるかの如く、いっそう容赦なく襲いかかる。

ドアの外の人は立ち去ったらしい。

彼女がもうこれ以上耐えきれないと感じた頃、激しい風とにわか雨はいきなり止んだ。しかし彼は離れることなく、その舌がまるでリラックスさせるかのように、たった今侵略したばかりの領土を優しく舐めずる……。

ややしばらくして、彼はようやく彼女を解放する。

ウェイウェイは息を吐く機会を得たが、脳はまだ考える力がない。彼が束縛する手を少し緩めるが、なんと彼女の足は力が抜けて使い物にならず、危うく倒れそうになって、とっさに両手が自発的に彼の力強い痩せた腰にしがみついてしまう。

あっ!

ウェイウェイは自分がやったことを理解した瞬間、穴があったら入りたい気分で反射的に説明しようとする。 「機内、機内食がすごくまずかったもんで……」

半分まで話したところで、ウェイウェイは素早くブレーキをかけて止めた。幸いなことに意識がはっきりしてきて、おしまいまで話さずにすんだ。もしも食べ足りないから力がないなんて話を続けたりしたら、たとえ大神が私のことを笑わなくても、私 自ら首を吊るわ。

彼女は全身力が入らず、声もきわめて小さい。シャオ・ナイはまるでひと言も聞いていないかのように、燃えるような吐息が彼女の首で快楽にふけって動かない。

しばらくして、彼はついに少し後ずさりした。艶々した黒い瞳が間近にいる彼女をじっと見つめて、また彼女の手を取りキスをする。 「ここで待ってな」

心の健康 永遠で一瞬の、ハッピーのために。

名古屋在住のアラフォー子なし専業主婦、なごこです
スギ花粉症の季節になりましたね
私も今年からスギ花粉症の仲間入りしたみたいです
くしゃみ鼻水が辛い今日この頃です
そんな中、白髪を染めたいので、美容院に行って全体染めをしてきました
カラーはカットとは別のところに通っているんです
アレルギーが心配なので、成分などをお聞きした上で、今の美容院でカラーをお願いすることにしました
このカラーをしていただいている美容院は、美容師さんがやさしくて感じ良くて、とても良いです
今回、予想外にスギ花粉症が出て、鼻がぐしゅぐしゅで美容院に行くことになりました
カットで通っていた美容院が雑だったこともあって、鼻のコンディションの悪い状態で行くことがとても憂鬱でした
それでも、髪の状態を考えると取り止めることもできないので、なんとか行ってみました
そうしたら、美容師さんは、体調が万全ではないから頭皮に痛み痒みが出たら遠慮しないで言うようになど、いろいろと気づかってくれました
それが普通なのかもしれませんが、雑なカットのいろいろダメだった美容院の後だったこともあり、すごく良い美容院、美容師さんだと思いました
美容院って、当たり外れが激しいですよね
このカラーの美容院は、私には当たりの美容院です
良い美容院に巡りあえてよかったです
カラー専門店だから、カットをお願いできないのがとても残念です
スタッフさんはみなさん、笑顔でやさしくて、本当によかったです
私のお気に入りの美容院です
この前の雑な美容院では、アレルギーのことを話して成分を教えていただいたところ、合わない成分がありました
そのことを伝えたところ、自分のところのカラー剤は品質が高いとか、サービスでこの値段でやっているとか言われました
それって、飲食店でソバアレルギーの人が、ソバ粉を使った料理か確認してソバ粉入りだからアレルギーで食べられないと伝えたら、うちの食材は新鮮で高級で、この値段でソバ粉入りで出しているのはサービスだとか言われているようなものですよね
しかも、アレルギーだと病院で調べたのかと確認されました
その店でカラーしたいから聞いたのに、できなくてガッカリなのはこちらですよ
カットとカラーを一緒にやってもらえる方があちらこちら行く手間が省けるもん
最初からカラーやる気がないなら、わざわざ成分なんて聞く必要がないです
カラーでお金もうけできなくてガッカリだったのでしょうね
私も自分の心身の健康を守らないといけません
そのために確認したんだけどなー
カラー剤の品質とかでどうにかなる問題じゃーない
カラーの美容院みたいなところが、カットでも見つかると良いなあ
そうしたら、そちらでカラーとカットをお願いしたいです
アレルギーのある成分が入ってないならね

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